好きになったっていいじゃない【アイナナ】R18*完結*
第8章 グルグルまわる
「ではさっそくお便りを読んでみます。ラジオネームてんてんさんからです。
さん、こんばんは。
はい、こんばんは!
私には想いを寄せている上司がいます。先日、難しい仕事を任されて自分なりに仕事をやり遂げました。
その時にご褒美といって頬にキスをされたんですが、それって私の事を好きなんでしょうか?
それとも、子供扱いされたのでしょうか?
どう判断していいのかわからなくて悩んでいます」
(つか、この相談ってまんま私と悩みが被るんだけど)
「という悩み相談なんですけど、大和さんどうですか?」
「え?俺に振っちゃう?う~ん……俺は彼女さんにしかキスしない派」
「じゃあ、仕事を頑張った後輩にはご褒美でキスはしないんですか?」
「しませんねー」
ふむふむ
「ワタシはご褒美にハグ&キス、しますよ」
「ナギ!!おまえは特殊だかんな!!」
「アウチッ!」
どや顔を決めたナギさんに三月さんのチョップがきれいに決まった。
「まあ、ナギは外国育ちだからキスは挨拶代わりだろ」
「じゃあ、おでこにキスした理由って……」
「あ?……デコ?」
やべっ!
つい自分に変換してしまった。
大和さんが変な顔をしてる。
「あ、頬です!ほっぺ……」
「そりゃあ……なっ」
「だよな!」
意味深な笑みを浮かべる大和さんに大きく頷く三月さん。
「惚れてるからだろ」