好きになったっていいじゃない【アイナナ】R18*完結*
第3章 オファー
「あー!!ユキってばちゃんを撫で撫でしてる!!」
「うん?なんだいモモ、やきもちかい?」
「妬いちゃうよー」
え?!
マジか?
……モモ先輩とユキ先輩ってそういう関係なの?!
(BL好きにはたまんないけど)
「クスッ……モモ、の顔を見てごらん?」
「ん?どうしたの?そんなに目を丸くしちゃってさ」
「いえっ……あの、仲良しさんだなって思って……」
「妬いてくれてる?」
「へ?誰にですか?」
モモ先輩の言っている意味がわからん。
「残念だったな、モモ」
「オレ頑張るよ」
なんだか落ち込んでいるようなモモ先輩を励ますかのようにユキ先輩が肩を叩いてるんだけど……なんで?
「ちゃんはこの後の予定は?」
「事務所に行って上がりだと思います。里絵にラジオの仕事が終わったら事務所に来るように言われてますから」
「じゃあ、一緒に行こうか?オレ、車で来てるからさ」
「いいんですか?お邪魔しちゃ申し訳ないんですけど」
「お邪魔になんかならないよ!オレも1人で運転してると眠くなっちゃうから話し相手になってよ」
ん?
1人?
「ユキ先輩は?」
「ボクはこれからドラマの仕事……悪いけどモモが寝ないように話し相手になってやって」
「(ユキ、ナイスアシスト!)」
「(頑張れよ!)」
「はあ……」
黙ってたら事故確定する車に乗るなんて……恐ろしいわ。