第1章 新人ですが、がんばります!
スカーレットプロモーション・・・。
今日から私が勤めることになった会社だ。
兄が以前勤めていたが、昔から兄は虚弱体質のため長期療養を余儀なくされた。
まあ、私は兄の代役というところかな。
どうせ窓際だろうな・・・・・。ってあの頃までは思っていた。
私が配属されたのはマネジメント課だった。
兄は窓際勤めだったため意外な結果となった。
「えええええええええええええっ?!」
今まででいちばんの大声だった。
「ったく、誰だお前。うるせー女だな。事務所まで来るファンとかちょーうざ〜い!!てか、アンタ誰?名前言わないとブラックリスト入れるよ?」
「い、いや怪しいものではないんです!!信じてください!!私、今日からマネージャーとして勤務することになった者です!!」
「で、名前は?アンタ名前は?バカじゃないと思うから、言えるよね?」
「私、森咲夢花と申します。新人ですが、がんばります!!」
「ふーん。アンタなかなかだねぇ〜。普通だったら泣いて帰ってるよ?俺は、御浜綾人。宜しくね。ゴメンな?さっきの。こうしないと怪しいファンが帰らないかなって思ってさ。君と話してた時も居てさ。俺が冷たいってわけじゃないから勘違いしないでね。」