第1章 プロローグ
「○○地域の書類出来上がりました。」
「××地域のもです。」
「△△もです。」
「議長、これで全てです。」
とある世界のとある宮殿の大広間。
「姫様、ゲヴァルト協会評議部から書類が来ております。」
書類を持ってワンピースを着た少女のもとに軍服姿の男が駆け寄ってきた。
「どのようなご用件で?」
「はい、今年度職場や学校など、所属が変わったホルダー達の名簿です。それを正式書類としてほしいとの申請のようです。」
男の言葉と共に差し出された紙を少女は受け取り目を通した。
「…ふふっ。」
「姫、何か間違いの点でも?」
「いえ、その様な点はございません。ただ彼女…楽しい生活を送ってくれそうな気がしたもので。」
今日も平和は一日が始まる。