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【文スト】日向へ連れ出して

第1章 序章


この世には、幸せである者とそうでない者がいる。
私は後者だと思う。


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響き渡るサイレン。
人々の怒号や嘆き悲しむ声。
白く光る救急車には、私、富永ひなたの両親が運ばれていた。

「お父さん!お母さん!」

私がどんなに泣いて叫んでも、二人は一向も動かない。
手を伸ばし駆け寄ろうとするも、それは阻められ、伸ばした手は空を掴んだだけだった。


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