第5章 試験前に…… 参
「色々なお店があるんですねー……」
中に入ると思ったより落ち着いた雰囲気が漂っていた。
(あ、あの服ナオミさんに似合いそう……)
「ナオミさん、彼処のお店入っても良いですか?」
「ええ、勿論」
「ありがとうございます! このワンピースがナオミさんに似合いそうだなって」
店に入り、マネキンに飾ってある服を見せるとナオミさんはうーんと唸った。
「私よりひなたさんに似合うと思いますわ。って事で試着どうぞ〜」
「ええっ」
そう言ってナオミさんは服と一緒に私を試着室へ押し込んだ。
手にしたワンピースは、白地にピンク色の小花が踊る様にワンピース全体を舞っており、また裾には小さなフリルが付いておりとても可愛らしいものだった。
(私よりナオミさんの方がスタイル良いし似合うと思うんだけどな)
試着室に入ってしまった以上、着なければならない様な気がする。
(に、似合います様に……!)
そう思い、私は服に腕を通した。