Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第8章 ★忠犬リエーフ《灰羽 リエーフ》
「いい加減にしろよ…」
『ん?』
少しだけ、怒気を孕んだその声に驚く。リエーフの手の布も、目隠しも、いつの間にかとれていた。縛りが弱かったのかな…
『なぁに、忠犬リエーフクン?』
わざとらしく甘い声を出せば、冷たい声か返ってきた。
「言っとくけどな、俺は犬じゃない」
同じ犬でも、狼なんだよ…
ゾッとするような低い声。背筋が粟立ち、一瞬身動きが出来なくなる。その隙を突いて、リエーフが私を押し倒した。
「形勢逆転、今度は俺の番だよ海宙」
『っ…///』
ペロリと唇を湿らせる舌が、色っぽい。その瞳に見詰められるだけで、頭がクラクラしちゃう。フイッと顔を背けた。
いつものかわいいリエーフじゃない、
飢えた肉食の狼みたいだ。
「海宙のコト、食べ尽くしてあげる」
『え、あの、お手柔らかに…ひゃん!』
リエーフ頭が視界いっぱいに。首にぬるりとした感触。それから、鎖骨に痛み。
『りえ、ふぅ…』
「あれ、海宙って意外と弱いの?」
『ちがっ…///』
クスリといたずらっぽく笑うリエーフ。それから私の服を全部脱がし、身体には何も着けていない状態。
「寒くない?」
『寒いよ。だからねぇ…あっためてよ?』
「うわ、それメッチャエロい。煽ったの、海宙だからね。あとで文句言っても遅いから」
『ふん、せいぜいご主人様に尽くしてよね』
ちょっとドキドキしたけど、精いっぱい虚勢を張った。リエーフなら見抜いちゃうかな?
「じゃ、イタダキマース」
それが合図のように、リエーフは私の胸の頂をカプリ、口に含んだ。