Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第6章 友達以上恋人未満《白布 賢二郎》
汗だくになって戻ってきた部員に、タオルやドリンクなどを次々に渡す。これが意外と大変だったりする。なんでかって言うと…
「海宙ちゃん、海宙ちゃーん!」
『覚先輩、後でね~。ほい、賢ちゃん』
「ウッス」
「海宙~ッ!」
『はい、五色君と川西!』
「ア、アザっス///」
「サンキュ」
「海宙…」
『もうっ、覚先輩うるさいですよっ!』
そう、コレなんだよ。覚先輩がうるさくって仕方が無い。おまけに、五色君か未だに慣れてくれない。話し掛ける度に赤くなったり、キョドったり。いい加減慣れてよ…
鷲匠監督が戻ってきたところで、練習再開。今日のメニューは、インハイに向けての最終確認だ。
賢ちゃんは正セッターとしてスタメンに抜擢されてる。ずっと夢だったことが叶って、発表された時は2人で一緒に喜んだ。
だって、あんなに憧れてたんだもん。若利先輩にトス、上げること。そんな賢ちゃんを1番側で見られて、私は幸せ者だね。