Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第4章 ★クリームよりも甘く《花巻 貴大》
【蒼井 side】
『はむ』
「うっ!?」
彼のソレをくわえると、呻き声が聞こえた。ちらりと上目遣いで見ると、彼の顔が驚きに染まっていた。
一体どうして、とでも言いたそうだ。
でもね、理由なんてどうでもいいんだよ、貴くん。私が君を気持ち良くしてあげたいだけだから。
根本近くを手で握り、上下にしごく。口でくわえて舌先でチロ、と先端を弄(いじ)る。何度も繰り返すうちに、ソレは少しずつ大きさを増してきた。
『ひもひぃい?』
「ばっか、しゃべ、るなっ!」
気持ち良いの?と問い掛ければ、バカと返された。ヒドい。仕返しとばかりに吸い上げると、一際大きな声が上がる。
ふむ、なるほど。男の人の声も、なかなか色っぽい。あ、貴くん限定か。
「やべ、出る…っ」
『らひへも、ひぃろ』
「うあっ、くっ!」
『っ!?』
びゅく、びゅっ!
貴くんが唸ると、くわえたソレがドクンと脈打った。びゅる、と口の中に彼の精が出される。決して美味しいとは言えないそれを、私は嚥下(えんげ)した。不思議と不快感は無かった。
『ぷはっ』
「海宙、なんで…」
『んふ、フェラじょーずでしょ』
「今まで、したこと、無かったのに…」
はぁはぁと荒い息をする貴くん。
『私の方が人生経験豊富なんだよ?』
「たった2年差だろ」
『ぶー』
口を尖らせると、彼に引き寄せられる。胸元に私を押し付けるように、ぎゅうと抱きしめられる。引き締まった左胸からは、とくんとくんと優しい音がした。