Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第2章 ☆俺にくださいッ!《西谷 夕》
『晩ご飯何が良い~?』
「んー、肉!」
『はーい』
冷蔵庫を覗くと、お肉大量。お、鳥モモ肉がある。照り焼きにでもしようかな。メインがそれで、あとはワカメの味噌汁とカブの煮物とかで良いかな…
お肉を一口大に切り、フライパンを熱する。カブを煮込んでいると、後ろに夕が立っていた。
「手伝うことある?」
『テーブル拭いて、箸並べて?』
「ラジャー!」
夕も手伝ってくれたから、予定より早く準備が出来た。
「いっただっきまーす!」
『召し上がれ~』
ぱくりと一口お肉を頬張り夕は、ん~っ!と口の中で唸った。
「んま、コレ、うまい!」
良かった、喜んでくれたみたい。あっという間にお皿は空っぽに。全部夕のお腹に入っていきました。
「俺、先フロな!」
『うん、お皿洗っておくね~』
私がお皿を洗い終わるのと同時に、夕がお風呂から戻ってきた。入れ違いで私もお風呂へ。
服を脱いでお風呂に入る。夕は熱めのお湯にサッと入るのが好きだ。温度設定は43℃になっている。ホラね?
それにしても、夕可愛かったなぁ…
いつもはツンツンしてる頭が、ぺちゃってなってて。小動物見たいだった。水滴のしたたる髪が、色っぽくて、なんか直視出来なかった。
ダメだ、さっさと洗ってあがろう。思考が変なことになってる。脱衣場に出ると、着替えはあるのにタオルが無かった。体拭けないし…
夕からタオルを貰おうと思った時。ドアが勢いよく開かれた。
「悪い海宙、タオル…ブっ///」
『へ…っ///』
ばっちり夕と目が合った。夕の手にはタオル。私、裸だ…
『きゃあぁああぁぁあっ!!!』
私の手から勢いよくおけが飛び、見事に夕の顔面にクリーンヒットした。カコーン!と良い音が鳴った。