Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第2章 ☆俺にくださいッ!《西谷 夕》
私の隣には、スキップして幸せオーラ全開の夕。私?やつれてるんじゃないかな…
「バレー部の顧問は武田先生だ!」
『知ってる。現代文の先生でメガネかけた童顔の人でしょ?』
「覚え方ひどいな…」
そんな会話をしながら、職員室に辿り着く。武田先生に入部届けを出すと、目を輝かせて喜んだ。
「ありがとうございます、蒼井さん!遠征も近いですし、人手が必要だったんです」
『でも先生、私バレーはド素人ですよ?テーピングとかは出来ますけど、ルールとか…』
「その辺はもう1人のマネージャーに訊いてください。彼女は3年生なので頼れると思いますよ」
『…分かりました』
失礼します、と礼をして職員室を出ると、ニコニコした夕がいた。
「今日からよろしくな、海宙!」
『~っ///うっさい!』
「なんで蹴るッ!?」
バカ、不意打ちで笑うな…///
ムダにドキドキするじゃんか…
* * * * * * * * *
「…ということで、西谷君が新しいマネージャーを紹介してくれました。1年生の蒼井さんです」
『初めまして、1年1組の蒼井海宙です。よろしくお願いします』
ペコリとお辞儀をすると、コーチの人と、キャプテンだという先輩と握手をした。
「まあ、あれだ。これから頼むな」
「分からないことも多いと思うがよろしく!」
『はい、お願いします!』
こうして私のマネージャーライフが始まったのでした。