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Volleyball Boys 《ハイキュー!!》

第9章  Are you ready?《黒尾 鉄朗》




【黒尾 side】


無事、蒼井の家に着いた。…のはいいんだが、なかなかインターフォンを押そうとしない。うぅと唸りながら、手を伸ばしたり、引っ込めたり。俺は、後ろからヒョイと手を伸ばして言った。

「おい、押さねーのか?なら俺が…」

『Nooooooooooーっ!stop、stop!』

やたら発音の良い(さすが帰国子女)英語でのおぉぉぉっと言いながら俺の手をはっしと掴んだ。

それから、呆気にとられる俺を見て、慌てて手を放し、真っ赤になって言った。

『いや、そのあっ、ごめっ…』

「落ち着けって…ポチっ」

『What are you doing…!?(何して…!?)』

気が逸れた隙に、すかさずインターフォンを押す。リーンローン、とカワイイチャイム。

ガチャリと開いて出てきたのは、蒼井を立てに少し伸ばしたような美人な女性だった。

「海宙!、What time is it now!?(今何時!?)」

『Sorry,mom. I had dinner with my friends.(ごめんなさい、ママ。友だちと晩ご飯食べてたのよ)』

しばらく英語を交わす2人。なんとなく内容は飲み込めた。"ママ"と呼んでいるし、母さんなんだろうけど、若いな…

蒼井の母さんは俺に気付くと、優しい笑みをたたえて話し掛けた。

「海宙のお友だち?ごめんなさいねぇこんな時間まで付き合わせちゃって…」

あ、日本語いけるんスね…


     
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