Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第1章 マイヒーロー《日向 翔陽》
え、えぇ、ええええええ!?!?
今、聞き間違いじゃなかったら、日向君が私のことを好きだって言った。
『それ、本当…?』
「ウソで言うやついないだろッ///」
日向君はほっぺをプウッと膨らませて、そっぽを向いた。恥ずかしいのか、耳まで真っ赤になっている。
『あの、告白とかその、初めてで。スゴくびっくりしたんだけど…』
一字一句を噛み締めるように日向君は聞いている。
『私も、日向君のこと、好き…です///』
「本当かっ!」
『うん。第2体育館に行ってたのも、本当は日向君に会いたかったから…です///』
それを聞いた日向君は頭を抱えてしゃがみ込んだ。うあぁぁあぁあっ!と奇声を発しながら。そして、ぽつりと呟いた。
「…それ、すげー殺し文句」
『殺し…?』
「な、なんでもないっ///」
立ち上がった日向君は私を真っ直ぐに見詰める。澄んだその瞳を、私も見詰め返す。
「これから、お願いしますッ!」
『うん。私も、よろしくね!』
初めて好きになったのは
初めて彼氏になったのは
後ろ姿のカッコいい
私だけの
ヒーロー