Volleyball Boys 《ハイキュー!!》
第9章 Are you ready?《黒尾 鉄朗》
【蒼井 side】
クロくんとやっくん(そう呼んでネって2人に言われたから)に連れられて、体育館に移動した。
バレー部員らしき人々が活動していて、とても活気に溢れていた。その中でも目を引いたのは、長身の外人っぽい子。
「おい、お前ら集合ー!」
ウス!と集まる男子。どうしよ、なんか緊張してきちゃった…
すると、クロくんは私の頭にぽんと手を乗せて紹介し始めた。
「コイツ、うちのクラスの編入生。アメリカのハーフなんだけど、バレーに興味があんだと。そんで、マネージャーしたいってよ」
『えっ、や、あの…』
やりたいとは言ったけど…いきなり!?
「てなわけで、今日からオナシャース!」
クロくんがお辞儀をすると、周りのみんなもバッとお辞儀をした。なんかもう、断るとかそんな雰囲気ないよね。
『あの、よろしくお願いします!』
そういうわけで、いつの間にか音駒高校男子バレー部のマネージャーになってました。
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1年の、芝山優生くんがお仕事を全部教えてくれた。今までは1年がマネージャーの代わりだったので、嬉しいと喜んでいた。
「…と、こんな感じです。分からないところは僕とか灰羽君とかに聞いてください」
『Thank-you、芝山くん!』
「わ、発音キレイですね!」
『ふふ、そりゃアメリカ育ちだからね』
ニコりと笑うと、少しだけ赤くなって、それから芝山くんも、笑った。
『芝山くん、なんかカワイイ…』
「せ、先輩の方が、カワイイですっ///!」
『あはは、赤くなってる~!』
「からかわないでくださいよっ!」
芝山くんの反応が面白いので、ついついからかったりしてた。ころころ変わる表情が面白い。それから2人でしばらく笑った。
その様子をクロくんが見てるとも知らずに…