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Volleyball Boys 《ハイキュー!!》

第9章  Are you ready?《黒尾 鉄朗》



それから2週間もすれば、彼女はすっかりクラスに打ち解けていた。明るい性格もあって、すぐに友達ができていた。気配り上手で気の利く彼女は、瞬く間に人気者になった。

そんな中で、俺や夜久といることもけっこうあった。席が近い、のが1番の理由だな。

昼休み、3人で弁当を食べていると、そういえば~と蒼井が切り出した。

『2人はバレー部なんだよね?』

「おう。それがどうかしたか?」

『今度、見学に行っても良いかな?』

カワイらしく小首を傾げてみせる。そんな動作でさえ一々キュートなのは何故だ。

「いいけど、マネージャーやりたいとか?」

そう訊き返すと、恥ずかしそうにはにかみながら言った。

『向こうではバレー得意だったんだ。でも怪我しちゃってからあんまり激しく動けないの。だからせめて…と思って』

「そっか…なら、今日の放課後とかは?」

夜久が提案すると、彼女はありがとうと微笑んだ。


―*―*―*―*―*―*―*―*―*―


ついに放課後。ジャージに着替えてもらって、体育館に移動。

『ゴメンね、学校指定のジャージがまだ貰えてないから、自分のやつなんだけど…』

「そーゆーの、ぜーんぜんオッケーだから」

気にすんなよ、と言うと、良かった、とホッとしたように呟いた。


     
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