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【歌い手】兄は歌い手でした

第2章 キッカケ


「歌い手…か。面白そう、やってみたいなぁ」

なんて言い出したのがキッカケ。

それはまだ小5の小さい時で、機材の調達とか、親に許可を取るだけで、大変なことになるのはわかっていた。


ただ、自分の歌を、他の誰かに聴いてもらえることに、

『歌い手』という存在に、


憧れを抱いていた。


「私も、誰かを…元気にしたい、慰めてあげたい…

誰かの…憧れの存在に…なって、みたい。」
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