第1章 はじまり
「ムグ・・・ゴクン・・・土方さんと沖田さんも、食べるんですか?」
「いや、別にいい」
「そうですか?」
は食べるのを再開しようとして、そして止めた。
時計の針は7時を指している。
「三人で食べましょう」
の言葉に目が点になった二人。
「一人で食べるには大きいと思っていたので」
差し出されたオムレツは、確かに少し大きかった。
「ほんとに、食べて良いのかィ?三人で」
今度は、の目が点になった。
「え、嫌ですか?」
別に俺ァ良いんだけどねィ、と沖田。
「さぁ食べて下さい。冷めてしまいます‼」
は二人分のご飯をよそり、それぞれの前に置く。
いただきます、言った二人には満足そうな顔をした。