第1章 はじまり
「すみません。隊長と言われましても・・・。
何かさっぱりでして」
偉いのですか?と申し訳なさそうに言う。
因みに、土方の後ろに隠れている。
人見知りなのである。は。一応・・・。
ああそうか、と土方は紹介し始めた。
「俺達には十の隊がある。で、その隊には一人ずつ隊長が居るんだ。
総悟はその中の一番隊の隊長だ」
「へー。偉いんですね・・・?」
イマイチ分かっていないに、沖田は不服そうな顔をした。
「土方さん、こいつが副長補佐で大丈夫ですかィ?」
「なッ?!」
「・・・まぁ、大丈夫・・・じゃねぇか・・・?」
「土方さんまで?!」
「あーー、うーん・・・」
土方は、に呼び捨てにされた事を思い出した。それを根に持っているわけではない。あまりに衝撃的だったので、フッと出てきたのである。
「酷いです‼もう‼」
「ほんとの事だろィ」
「うっ‼」
沖田に何も言い返せない。
その顔をみて、明らかにニヤリとした沖田。
思わず嫌そうな顔をした。
もう、"人見知り"キャラ無視である。
「あり、お前人見知りキャラだったのかィ?」
・・・・・・触れないでいただきたい。