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【テニスの王子様】私の王子様【越前リョーマ夢】

第7章 新しく私らしく



昼休みに教室に戻ると、席に座ったとたん転校生の様にクラスメイトが席に集まってきた。

「ね、どこでパーマかけたのぉ?お人形さんみたいだねぇ」

「化粧してる??してないかぁ、校則違反になっちゃうもんね」

皆が言いたいことを言う。リョーマくんの方をちらりと見ると、また笑いをこらえるような顔をしていた。

いままで視線に敏感だったけど、どうせ気になるなら、気になって当たり前な容姿でいれば良いんだ。


午後の授業とHRが終わるとまだ何かを聞きたそうなクラスメイトと目が合った。

にっこり笑い返すと、慌てて目を逸らされた。


部活に行くと珍しくノックに返事がなくて、扉を開くと手塚先輩がいた。

驚いて声を上げそうになったが、手塚先輩が唇に人差し指を当て、静かに、の仕草をしたので、寸でのところで声を出さずに済んだ。

そっと近寄ると、ソファで織江先輩が手塚部長のひざでスヤスヤと眠っていた。

まつ毛が長くて、お姫様みたい。


時折手塚先輩が織江先輩の髪を撫でる。

リョーマくんとはまた違う男の人の手に少しどきっとした。

「夜野、少し話をしようか」

微笑む手塚先輩は差し込む西日に目を細め、きらきらしていた。

カーテンを少し閉め、ハイと返事をしてソファの横に椅子を持ってきて横に並んだ。

手塚先輩の低い声は鼓膜に優しく静かで、織江先輩も起きる気配がなかった。


「織江に会ったのは俺が2年生で、織江が1年の頃だ」

前に私が聞かせてくれと強請った、先輩たちの出会いの話だ。

黙って頷くと、また手塚先輩が微笑んだように見えた。横顔なのでそう見えただけかもしれないけど。

「俺はその時、選択した授業が少なく、6限の時間に中庭の桜の根本で本を読もうと思っていたんだ。織江の学年の入学式から一週間くらいだったが、桜は満開だったな」

中庭には大きな桜の樹がある。


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