第15章 cocktail2(裏)
「やっぱり付けないと……違うな…。」
「外に出そうと思ったんだけど…」
「無理だった…」
「ごめん。」
乱れたシーツにコトンとおでこを付ける。
「うん…しっかり最後まで…出したね…」
自由のクシャクシャになった髪をポンポンっと撫でてみる。
「あの…大丈夫…?」
覗うような視線に私の頬は緩む。
「うん…大丈夫だよ。ピル飲んでるから。」
「うん…実は知ってた。」
少し申し訳なさそうに眉を寄せて、私の表情を覗う。
「でも!万が一の時は、絶対言うんだからね。約束!」
そう言って、自由は小指を絡める。
「うん。心配しなくて、大丈夫だけどね。」
「はぁぁ…このまま…あやめちゃんと溶けちゃいたい」
抱き締められて、口付ける。
「ね?名前呼んでよ。」
「自由…っ」
「なぁに?あやめちゃん?」
妖艶な微笑みを向けられる。
再び心臓がドクンと高鳴った。