第15章 cocktail2(裏)
目覚めると見慣れない天井。
横を向けば、隣で寝息をたてる自由。
数時間前の情事を思い出し、ため息をつく。
「何でこうなっちゃうんだろう…」
「はぁ…」
膝を立てて、額を付けながら呟く。
「あやめちゃん?」
声のする方に視線を向けると、自由は不安そうに私の表情を窺う。
「後悔…してる?」
自信なさげに声を絞り出す。
こめかみに膝を付けながら、視線を自由に向ける。
「後悔?……してないよ。」
「だって、自由はあの時間だけは私だけを見て私だけを愛してくれたから。」
「ありがとう。自由。」
「あの時間だけじゃないよ…」
「?」
「いや。何でも無い。」
『俺は、ずっと#NAME#ちゃんが好きだよ。』
この想いをいつか言える日が来るのかな…?