第49章 life
「自由のとこって本当に仲良いよな?」
「結婚して何年?」
森久保さんがコーヒーを片手に隣の椅子に座る。
「4年ですけど…。」
「何なんですか急に…」
「この前、地方から帰ってきたときに駅まで迎えに来てただろ?」
「えぇ。」
「手繋いで歩いてたよな?」
「あそこまで堂々としてると気持ちが良いね。」
腕を組みながら、ウンウンと頷く。
「まぁ…手を繋いで歩くって言うのがうちの奥さんの夢だったので。」
「叶えられる事なら、一つでも多く叶えてあげたいんですよ。」
「ひー!すごい惚気…聞いてるこっちが恥ずかしい。」
「あはは。いくらでも惚気ますよ。」
「だって。今でも俺の方が好きですもん。」