第28章 glint(裏)
「全部入った…」
そう言って少し驚いたような表情を見せる。
「ごめん…辛かったよな?」
「うぅん。こうして良平さんと一緒になれて嬉しい。」
微笑むと、嬉しそうに笑ってくれた。
「あやめ好きだよ。」
「私も…好きです。」
耳に少し掛かる髪を撫で、キスを強請れば願いを叶えてくれる。
そして、目が合えば微笑む。
その度に浮かぶ『えくぼ』に胸がギュッと締め付けられる。
ニィッと笑うとチラッと見える八重歯。
全部が愛おしいんです。
私達は繋がったまま何度も何度も熱いキスを交わす。
「ん…はぁ…んんっ」
「あやめあんまり締めないでっ」
「動きたくなっちゃう。」
困ったような顔を見せる。
「…動いて良いです…よ」
「え…だって…痛いよ?」
「大丈夫です。良平さんに気持ち良くなって欲しいんです。」
「これ以上可愛い事言わないで。」
「無理だったら言うんだよ?」
そう言うと、良平さんは少しずつ私のナカから出て行く。
そして、先端だけ残し少しずつ抽出を開始する。
「あやめ?大丈夫?」
痛みが無いと言ったらウソになるけど。
好きな人が私を求めてくれる。
それが嬉しい。
「大丈夫っ…です…良平さんっ…は?」
首筋に手を回し問う。
「はぁ…はぁ…すごく…良い」
耳元で絞り出されるような声にカラダの芯が熱くなった。