第8章 ご奉仕
本当はこんなこといけないけれど…
紫色の扉の部屋の横に立ち、壁に耳を当てる。
するとドアに隙間が空いているのが見えた。
奥には激しい動きをする男女が見えた。
『ぁあっ…そんな…早いです〜!』
『ん?ここがいいのかぁ?おらぁっ!』
『ひゃぁぁぁぁん!』
一松くんとは、あまり体を交わしたことないから
知らなかったけど…
こんな性格だなんて知らなかった。
このままバレたら、危ない目にあう。
そう、私の脳は判断したらしく、その場から密かに去ることにした。
しかし、歩き出すと同時にギィ…っという音がなった。
えっ…
よく見るとカーディガンがドアノブに引っかかり
ドアをガバッと開けてしまった。
『ひぅっ!どうしよう!一松くん!見回りかも!』
『あんたは服着てベランダからはしご使って逃げて。
後はなんとかやり過ごしとくから。』
『うん…じゃぁ、また来週ね?』
奥からひそひそと声が聞こえた後、
足音がこちらに向かってきているのがわかった。
やばい。逃げなきゃ!
そう考えた時にはもう遅かった。
一「さぁて、俺のイケナイ時間を邪魔した罰だ。
しっかりご奉仕しろよ〇〇?」
そう言って強く腕を引かれて、部屋の中へと引きずり込まれていった。