第6章 ハジメテ
お「…謙虚なんだね。」
「いや、本当のことだよ。ましてや奴隷…
おそ松くんたちの隣を歩く日なんて多分ないよ。」
お「そっか……。」
すると肩をガシッと掴まれてベットに押し倒された。
股に彼の足が入り込み、そして私の髪をサラサラとすくい上げては流す。
お「…なぁ…昔話でもしようぜ。」
「…あ、え、えと……」
お「あんまり言いたくない感じ?」
「うん……」
嫌な過去が私にもあった。
それを思い出すとポロポロと涙が溢れる。
頬に生暖かい感触がした。
お「うっはぁ、しょっぺー。」
「汚いよ…!」
お「……それでもいいって。
とにかく今は黙って俺に抱かれて。
今夜は俺だけを見て、俺の声にだけ耳を傾けるだけでいい」
そういっておそ松くんは私のドレスのリボンをスルスルと解いていった。
まるで、自身の何かを打ち明けていくような…
そんな意味も込められている気がした。