第14章 俺俺少女と図書委員長
「実音…」
図書館に、実音がいる。
見知らぬ少女と一緒に。
…誰⁇
「千陽先輩⁉︎」
実音が顔を強張らせて僕を見ている。
やっぱり、気まずい。
僕が『好きな人が2人いる』なんて言うから…
実音の隣に立っている少女が口を開いた。
「え、だれ⁈ 超俺のタイプどストライクなんだけど〜‼︎!」
…誰、はコッチのセリフだ。
お前誰だよ‼︎
そして、なんで僕を前にしてそれ言う⁉︎
実音の顔が怖い…
そんなことを気にも留めず、少女は続ける。
「俺、水室葉月。俺と結婚してくだサイッ‼︎」
…は?
けっこん…?
…なにいってんの、コイツ…?