第1章 憂鬱な時間
「千陽先輩‼︎漫画、嫌いなんですか?」
「別に嫌いじゃないけど」
「じゃあ、何でですか?」
「図書室に漫画を入れる方がおかしいだろ」
何で図書室に漫画を入れるという考えが生まれるんだ。
実は、この学校 桜坂学園の図書室はとても有名だ。
何と、本が3万冊以上あり、その多さは普通の何倍にもなる。
なのに、
「入れましょうよぉ〜‼︎千陽先輩‼︎」
何なんだ、コイツ。
「なら、雑誌にしましょう‼︎お金がかからず
たくさんの種類を読めます‼︎」
キラキラとした目で僕を見てくる。
「はぁ?馬鹿だなぁ」
「な、酷いです‼︎」
よくコイツ、図書副委員長になったな…