第1章 Sid~極上の女~
私は自分の部屋へと急いだ。
結局シドは昨日も私の部屋へ来て
一晩過ごしたのだ。
「シドッ!!」
シドはまだベッドで寝ていた。
「何だよ、ったく、
昨日も今日も騒々しい起こし方しやがって…」
シドは眠たそうにベッドから少し体を起こす。
「あ、あのゴシップ誌の記事…」
「ああ、見たか?」
「う、うん…。
そう言うってことは、
やっぱシドは昨日のうちに知ってたの?」
「ああ。」
「その、ごめんなさい…」
シドはクッと笑う。
「まぁお前はハメられたんだから別にいいよ。」
「え!?どういうこと?」
「お前、あの写真見て何か感じなかったか?」
「え…?」
思い出してみるも特に感じたことはない。
「アランがわざと撮られるように
仕向けたんだよ。」
「えぇ!?」
「おかしいだろ?
あんな真っ正面からのショット。」
「信じられない…どうして…?」
「昨日控え室でお前も聞いた通りだよ。
ったく、レオならまだしも
アランまであんなことするとはな。
やっぱり双子だぜ。
で、処分は?謹慎1日ってとこか?」
「ううん…3日…。」
「はぁ?3日?せいぜい1日だろ。
ジルだってアランがわざと仕向けたことは
わかってるはずだが…
…ははーん…なるほどな。」
シドはニヤリと片方の口許をあげる。
「?」
「こっち来いよ。」
「え?」
言われた通り、シドのベッドへ近づく。
すると
「きゃっ!」
そのまま腕を引かれ、
私はシドの膝にまたがる体勢なる。
驚いて顔を赤くする。
「な、何?」
「昨日に引き続き、
ジルからの誕生日プレゼントだな。」
「えっ!!」
「このタイミングで
その処分はそうとしかおもえねぇな。」
「そうなの…?」
「で、今日の休みも含めて4日間。
覚悟しろよ?」
「…えっ!?」
そう言ってシドはベッドに押し倒し、
覆い被さってきた。
「ちょっちょっと…シド……!」
甘く甘くとろかされる日々は
まだ始まったばかり…
~おわり♪~