第18章 宴も酣
「さて、主も無事に帰ってきて俺たちも欠けることなく戻ってこれた。さぁ乾杯だ」
長谷部さんがそう言って乾杯をし、私の本丸にいる全刀剣男士が飲み物が入ったコップをもって、私のところにおかえりなさいとか優しい言葉をかけてくれてコップをくっつけた。
「あるじさま、めにかけている、くろいものはなんですか?」
「サングラスって言うんです。岩融さんが貸してくれました」
「めずらしいものがあるんですね。ぼくもほしいです!岩融、ぼくにもかってください!」
「おうよ、今度また遠征に行った時でも買ってやるぞ」
二人のやりとりが凄く見ていて和んだ。
「さぁ主、いっぱい食べてくれないと僕は悲しいよ」
「そうですぞ、にっかり殿の言う通りですな」
「…元気だして」
「ありがと、ございます」
ん?まてよ?鳴狐今喋ったよな……
久しぶりに声聞いたぞ…
なんて思っていると日本酒やらビールやら色んな種類の名前書かれた瓶と杯を持った太郎さんと次郎さんと蜻蛉切さんが来た。
「さぁ、主よ飲んでください。今宵は宴なんですから」
並々に注がれた杯を蜻蛉切が私の目の前に差し出して零れないように受け取り一気飲みをした。
「おお、いい飲みっぷりだね~!」
「主は酒が強いと聞きましたが、本当だったのですね」
「これ、日本酒?」
「はい、日本酒です。一応ふるーてぃーな日本酒という女性向けのものがあったので、是非主にと思い今日の遠征の帰りに買って参りました」
待って泣きそう
私のためにとかなに
しかもふるーてぃー片言だったし
蜻蛉切さん男前すぎるでしょ