第109章 突撃本丸訪問
「もちろん仲良くしてるよ。主は将として僕にとって大切な人だからね。まぁこっちもこっちで手のかかる主だったりするからね」
「僕はそうには見えないけどなぁ……主、佳奈さんとはお付き合いも出来ないからね」
燭台切は少し沈黙したのち、目の前の二人を見て察し自分の主にそう告げる
「えっ、それってどういう……あっ、うん、わかった。俺は自分が好きになった人と結婚するし、大丈夫。それにしても、本当に申し訳ございませんでした。アポなしでお伺いしてしまって…」
田中さんはそういうと、手土産を渡すの渡すのを忘れてたと言い、紙袋から取り出しテーブルに置いて差し出してきた
「つまらないものですが、よければ」
「そんな、ありがとうございます…あの、よろしければ連絡先知りたいです。私、他の審神者さんと交流したことがなくて、お友達としてお付き合いしたいと思って、その……」
「え!?いいんですか!?」
すごく嬉しそうに笑顔を浮かべ、その笑顔がとても素敵だった
連絡先も交換して、田中さんと燭台切さんに本丸も案内して、帰っていった
「面白い人だったね」
光忠は外で二人を見送った後そう言う
「そうだね、なんかすごく辛辣な燭台切さんも新鮮だったなぁ」
「主も僕にそう接して欲しい?」
「え、絶対やだ。心折れる……光忠に冷たいこと言われたら死ぬかも」
そう言った瞬間、抱きしめられ嘘だよと耳元で言われた
「熱くなってるとこ悪いんだけど、さっきのDVD政府に返さないといけないから持ってきてくれる?」
清光くんが気まづそうな顔で玄関口から声をかけてきた