第53章 ※一方的な愛
いつの間にか辺りはオレンジ色になっていた
ずっと安定に抱かれ続け、愛液と精液でぐちゃぐちゃだった
声も枯れて喘ぎ声も声にならなくて、呼吸音と肌の触れ合う音と水音だけが部屋を包んだ
「はぁ、んっ、やす、さだぁっ」
「ほら自分で、動いて。それとも突かれたいの?」
その問に佳奈は首を横に振る
騎乗位の形にされていてもう快楽から逃れたかった
だけどそれを許してくれない
「そろそろ、ラストスパート、行くよ」
ぱちゅぱちゅと音を立てて奥を突き、正常位に戻ってまた果てて、動く速度は増した
「はぁ、はぁはぁ、っん、佳奈、好きだっ」
されるがままになりまた安定は奥へと液を送り込んだ
そのまま安定は私の胸へと倒れ込んだ
「ずっとここに栓しないとね」
萎えたモノは未だに中に入ったまま抜かれることは無かった
疲れ果ててそのまま目をつぶった