第53章 ※一方的な愛
安定が中に入ってきた
「主、どこいってたの?探し回ったのにどこにも居ないし」
「ごめんね」
言えない
ずっとこの部屋にいましたなんて言ったら喧嘩勃発しそうだから言えない
「ねぇ、主、僕の事愛してる?」
「うん、愛してるよ。だって大切な仲間だもん」
「大切な仲間……か…ねぇ、主、僕をしっかり見て。仲間としてじゃなくて、一人のオトコとして見てよ」
気づいた頃には安定に押し倒されていた
なんで、押し倒されてんの私
「佳奈、愛して、僕だけを」
抵抗できないように安定は袴の袖を縛ってる紐を取り、私の両腕にきつく結びつけた
服をはだけさせられて安定はすべて服を脱ぎ体を密着させてキスをしてきた
ねっとりと舌を絡ませてきて、手で目隠しをされて暗闇が包み込んでくる