第1章 イケメンは正義
眩しさが止んだと思って目を開けると、まず目の前に飛び込んで来たのは大きな純和風の日本家屋だった。
え??は??え??
なにこれ?ここどこ?
人間意味がわからなくなると、まともな事が言えないことがよくわかりました。
じゃなくて、なんで布団にいたのに、地面の上にいるの私は!!
しかも感触がリアルすぎる……。
とりあえず地面に座り込んでたから立ち上がって、日本家屋へ向かって歩き出す。
「あるじさまー!!」
少し行ったところに小さいヒラヒラの色素薄そうな子が見える。
しかもあるじさまと言われたではないか。
これは、もしかして、あの短刀君じゃないか…?
いやいやいや
ありえないでしょ
本気でありえたらやばいやつでしょ
「あるじさーん!!」
もう一人増えた。
色素薄そうな子の隣に、淡いオレンジっぽい色の髪をした子が見える。どうやら私は何故か知らないけどゲームの世界に入り込んだらしい。
いやもうこれ仕事で疲れてるんだよね私
そうじゃなきゃおかしいよ