第52章 イケメンが台無し
「主、いる?」
襖の外から安定声がした
よっしゃ救世主が来た!と思いながら、3人の突き刺す視線から逃れようと返事をしようとしたら宗近が先に口を開いた
「主は今、厠だ」
ちょっとおおおおおお
何勝手に答えとんじゃこのじじいいい
「嘘だ!だって主が部屋に入っていくとこ見たもん」
「三日月が今はと言っているだろ」
まんばちゃん!?!?!?!?
お前じじいとグルになるのかああああああ
「いやだって主を探し回ったし…………」
安定はそう呟くと襖に映る影のシルエットが遠ざかって行った
ピンチ!!佳奈ちゃん超絶ピンチ
なんて答えよう
サプライズだから言えないし、ああもう一か八かだ!!!
「えっとね、まだ秘密。テヘッ」
3人の冷めた視線が突き刺さった
心があああああ
心がバリンッて音を立てて割れたよ