第44章 寝かせたがり
少し暑くて目が覚めた
隣には伽羅ちゃんが私のお腹に手を置いて眠っているのを視界に捉えた
どうやら気を失ってから後処理をしてくれたらしく、行為後の独特な汗ばんだ気持ち悪さが全くない
感謝をしつつ何時だろと時計を見回すと時刻はまだ夜中の12時だった
伽羅ちゃんを起さないように起き上がり、飲み物を取りに行こうと立ち上がると声がした
「っ、…どこへ行く」
「ごめん、起こしちゃった?水取りに行こうと思って」
「そうか、体は平気そうか?」
「大丈夫だよ」
伽羅ちゃんに気遣いをされ嬉しかった
そして部屋を出て厨に向かった
厨へ向かうと光忠がいた
「あれ?主、大丈夫?」
「うん、大丈夫…ごめんね、後片付け任せちゃって」
「そんなことは気にしないで。それより、気分悪くない?」
「大分良くなったよ」
「そうなんだ、いきなり主が居なくなったからビックリしちゃったよ。まだ広間の方はどんちゃん騒ぎしてるけどね」
「なんか、ごめんね。こんな主で」
「それが主のいい所なんじゃないかな?僕はそう思うけどね」
なんて言いながら笑う光忠を見つめた