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色々短編集

第6章 濡れないように



「…は?」


そこにはただただ真顔で折りたたみ傘を私に見せつける駆が立っていた。


傘持ってたんかいっ!!!


「ん」


一足先に屋根の外に出ると傘を広げ、私に"入れ"と手招きする。


それを見て、私はその傘の下におとなしく入った。



「じゃあしゅっぱーつ」



という駆のやる気のない声と共に、私達は歩き出した。
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