• テキストサイズ

色々短編集

第3章 そうゆう事



本は好きだ。


この性格と頭の悪さからよく意外だと言われるけど、自ら進んで図書委員になるくらい本が好き。


よく学校でも、放課後先輩と一緒に図書室で本を読んだりする。



お互いに本を読んでるから先輩とはあまり話さないけど、この時間、私は凄く好き。




でも、やっぱり今日は落ち着かない。


あんな事想像するんじゃなかった。

さっきから全然文章が頭に入ってこなくて、同じ所を繰り返し目で追っている。



暫くして、先輩が本を閉じた。



「…?今日、読むの遅いんだな。どうした?」



仮にも彼女である私が言うのもなんだけど、女の子とは無縁っぽい先輩でも、そうゆう事。考えるのかな…。


このままじゃあいつまで経っても読み終わらない。



こうなったら、聞いてみよう!!



私はろくに読んでいない本を少し乱暴に閉じ、先輩を真正面から見つめた。



「…なに?」


「あの…先輩…!」

/ 61ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp