第10章 あいつの彼女と麗華さんの婚約者
高校三年生になったある日の事、麗華さんが
「悩み事があるので聞いていただきたいのですが…」
と言われたので休日、喫茶店に行き話を聞く事にした。
「どうしたの?あたしで良ければ聞くよ!アドバイスとか出来る自信はないけど…」
と話を切り出すと麗華さんは下を向きながら
「実は麗華には婚約者がいるのですが…、親が勝手に決めただけで私はその男性の事好きではないのですが、相手の方は麗華が良いと言ってきて…」
と呟いた。
「そっか…、ん~…」
と考えていると
「いらっしゃいませ」
と定員の声が聞こえチラッと見ると顔の整った美形の男性がいて、こちらに近付き
「麗華さん、僕との婚約…」
と言いかけてた所でまた定員の声がし反射的に振り向くとあいつと金髪の美人が一緒に居た。