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【 銀魂 】愛を教えてくれた人 ― R18 ―

第1章 消えない過去、消せない過去




*****


「銀ちゃん銀ちゃん、何か外が騒がしいネ。」

「……あぁ?人でもぶっ倒れてんじゃねーの?そんなん俺らには関係ねぇんだから、もうちょっと寝かせろ。」


万事屋こと、坂田銀時とその同居人の神楽。
外が珍しく騒がしく不思議に思った神楽は銀時を起こしに和室へと入り込んでいた。


「銀ちゃん銀ちゃん、お腹空いたネ。ご飯作れヨロシ。」

「…あーもううるせェな…飯くらい自分で「銀ああああああああん!!」」


神楽にイライラする銀時が怒りをぶちまけようとした瞬間、玄関の戸が空き叫ぶようにして和室に入ってくる眼鏡。
眼鏡こと、志村新八。万事屋の一員である。


「眼鏡ことって何だよ!ってそんな事より銀さん大変で…ふごぉっ!!」

「うるさいっつってんだろうがっ!何だよどいつもこいつも朝からギャーギャーよォ!!でけぇ声出すんじゃねェ!」

「でかい声も出ますって!お登勢さんの店の前で女の人が血流して倒れてるんですって!!」


怒りが爆発し銀時は新八に殴り掛かる。
それでも酷く慌てる新八を見て銀時は未だ覚めない目を必死に開けながら頭をポリポリと搔く。


「だーかーらー、そんなの俺達には関係無いの!!」

「あんた血も涙もないんだな…僕もう一回見てきます!」

「待つネ新八!私も行くアル!」


新八は銀時の対応に呆れ返り再び倒れているという女の元へと向かい、その後を追って神楽も部屋を飛び出して行った。
状況をイマイチ飲み込めない銀時は一先ず欠伸をして厠へと向かう。


「女っつってもアレだろ?どーせハム子みたいな胡散臭い野郎共に良いように使われてポイされた野郎だろ?」


用を足しながら銀時はぶつくさと独り言を呟く。
用を足し終え、少し目が覚めた銀時は何気無しに家を出て、ベランダから下を見下ろす。

そこには新八や神楽は勿論、お登勢やキャサリンやたま、野次馬達で溢れかえっていた。


「んだよ。人んちの前で迷惑極まりねェなオイ。…ん?」


銀時はその女とやらを見ようと柵から少し身を乗り出しす。
そこにはお登勢の腕の中でぐったりしている一人の女の姿が見えた。


「オイオイ…何だよ、超別嬪さんじゃねぇか。」


銀時は不謹慎にもその女に惹かれるように階段を降りていった。


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