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君だけに届ける【VOICE】

第4章 「お疲れ」


『み、みみみみ、美咲さんっ!?』

わたしは、今、見たくはないものを見た気がする。

「なに?そんなに震えて」

手足がガタガタと震えているわたしとは正反対の爽やかな笑みを浮かべながら美咲さんが近づいてくる。

やっぱり今日もタイトスカート。


そんなことは置いといて。

『だ、だって!聞いてないですっ!』

「なにを?」


なにって·····



『観客が多すぎますっ!!』


そう。

今日はライブ当日。


興味本意で観客席を覗いてみると、席は満席。
しかも、ステージはど真ん中。


つまり、360度あらゆる方向から見られるってこと。




うう····、逃げたい······。
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