第1章 bitterな現実→チャンス到来!?
声優、宮野真守。
わたしの憧れの人。
イケボだし、面白いし、踊れるし、かっこいい!
何より、わたしは彼の歌が好き。
透き通った綺麗な歌声。
力強い意思を感じさせる歌声。
そのどれもが好き。
昔から、あたまで考えるよりも即行動!がモットーだったわたしはすぐさま親に相談した。
声優になりたい、と。
だから、高校は専門高校にしてほしい、と土下座して頼み込んだ。
最初は反対されていたものの、わたしが一度こう言い出すと誰にも止められない、と呆れて笑いながら許可してくれた。
だが後々、わたしは単純でなんて馬鹿だったんだろう、と思い知らされることになる。
この時のわたしは宮野さんと同じラインに立ちたい、という気持ちだけで行動していた。
確かに、馬鹿だ。