第5章 ありがとう
「里奈‥」
里奈が振り向くと赤司と黄瀬が立っていた
「赤司さん‥黄瀬くん」
里奈は泣き出した
「大輝‥大輝がいないとつまらないよ」
「里奈‥涼太からきいたよ」
赤司は里奈の髪をなでた
「里奈っち‥あの時言われたでしょ?赤司っちに‥」
「え?」
「さんづけで呼ぶ必要はないと」
「あ‥でも私‥さんづけでいつも呼んできたからな‥ほかの呼び方だとなれなくて」
里奈がそういうと赤司は微笑んだ
「それなら仕方ないね」
「そういえばどうしてここに?」
「昔大輝からきいたんだ。里奈と初めて会った場所ときいたんだ」
「1年の時いじめられていたんだ。だいたい私この公園にいたんだ。そしたらヤンキーに絡まれちゃった
時大輝が助けてくれたの」