第2章 神父
「おはようございます。カラマツ神父。」
「あぁおはよう、シスター。」
朝、太陽が芽生える草木を照らし、教会の中で、神父カラマツに朝の挨拶をする。
教会で神に祈りをかけ、命に感謝をし、朝食を食す。
あとは、教会の掃除、孤児院の手伝いと、シスターは基本的なことをしている。
その点、カラマツ神父は自室に隠っていた。
また、神父は部屋にこもっているな。
何が愉しくて何時間もいるのかしら。
周りが心の中で感じているのも、神父は全てお見通しだ。
だって神父カラマツは、元は本物の神だったんだから。