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君に伝えたかったこと

第1章 天界


「ねぇイチマツ。下見てて楽しい?」

ここは天界。
天使と神が住む世界。
人間の手助けをしながら悪魔に制裁を加えるのが仕事。

今この世界の隅っこに入るのは、天使で一番成績の悪い僕と一番成績の良いジュウシマツ。

ジュウシマツと言うのは、人間界の鳥の名前らしい。

「イチマツ。落っこちちゃうと、堕天使になるよ。ねぇおいで?」

ジュウシマツが手を差しのべる。

何でお前は、こんな僕に優しくするんだ?

僕は一番悪い天使だぞ?

堕ちたら堕天使になれるんだろ?
だったらここから突き墜としてくれよ。

「悪魔になれたら良いのにな。」

「何で?」

ジュウシマツが隣に座る。
ジュウシマツが堕ちたら危ないから、仕方なく後ろに三歩下がった。

「僕ってさ、ジュウシマツと違って悪魔みたいな天使だろ?髪も瞳も真っ黒。人間に光を与えるジュウシマツと違って、僕は人間に何も与えられないし、僕の…お前の弟を墜としたのは……僕だし」

かつてここには、トドマツと言う天使がいた。
僕たち6兄弟の末っ子だった。

だけど、僕の不注意で、トドマツを僕は、墜としてしまった。
それだけじゃなく、一番年上の神様、オソマツも、悪魔に変えてしまった。カラマツはもっと酷い。神だった次男。彼は天使にも悪魔にもなれず更に深くに墜ちて、ただの人間になった。

他人を天界から墜として、ただ一人天使として、生きている僕は、丸で疫病神だ。

僕こそ、悪魔になれば良いのに。

「ふーん、それって何?僕からイチマツを安心させる言葉が欲しいわけ?」

ジュウシマツはそう言った。何も反論出来まい。

「僕の大事な兄弟を墜としたイチマツは、ただ堕ちたい堕ちたいと言うだけ何だ。オソマツ兄さんを悪魔にして、カラマツ兄さんを人間にして、トドマツを堕天使に変えて、何もせず自分の罵声しかしないんだ。」

「…………」

「僕はそんな人を絶対助けはしない。自分で行動を起こさない人には絶対に助けなんかしない!!
そうだよ、悪魔になりたかったら自分からなれば?向こうにはオソマツ兄さんもトドマツもいるよ?悪魔がお似合い何でしょ?向こうだったら一人じゃないよッ!!!」

ジュウシマツはそう言って帰って言った。
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