第40章 飼う(SN)
目が覚めると
いつもと違う場所にいることに気づいた。
顔を横に向けると、
服を着ていない背中が見えた。
…翔だ。
その背中に近づき、
左手を翔の腰にまわして、密着する。
…翔のにおいだ。
背中に唇を付けると
「ん、擽った、」
翔の掠れた声が聞こえた。
たまーに、
翔はおれを自分の部屋に入れてくれる。
その日は、
ずっと翔と居れるし
外にだって出れる。
翔が、おれの手を取って
自分の下半身に持っていった。
「ね、朝勃ち」
「…うん」
くるっ、と
翔がおれの方を向いた。
「手でするか
手とお口でするか
お口だけでするか
下のオクチに入れるか
どれがいい…?」
「…口でする」
布団の中に潜り込み
仰向けで寝ている翔の上に跨り、
下に降りていって
翔の下着を脱がし
勃起しているソレを口に含んだ。
翔は俺の髪の毛を掴み、
時折、艶っぽい声を出す。
舌を絡めて、一気に吸い上げると
翔はおれの口の中に
吐き出した。
出されたものを全て飲み込み
もぞもぞと這い上がって、
翔に抱きつく。
「んふ、ありがと、カズ」
ぽんぽん、と頭を撫でられ
顔をあげると、
翔にキスをされた。
あー、幸せ…
惚れた弱み…なのかな
翔と一緒にいれるだけで
幸せだから
翔には何されてもいいの。
オカシイのかな、これって。