第37章 ヘンタイ(AN)
朝目が覚めると
隣ににのの姿は無くて。
「にのー?」
リビングに向かうと
ソファに座ってテレビを見ているにのがいた。
「にの、おはよ」
…完全無視。
めげずに、
にのの隣に座って、顔をのぞき込んだ。
「なに、怒ってるの?」
「…べつに」
「腰痛い?」
言いながら、腰を摩ると
にのがビクッと反応した。
「んふ、にのちゃん
昨日ので、そんな敏感になっちゃったの?」
「……もう、相葉さんヤダ」
顔真っ赤にして
そんなことを言うから
にのの腰を掴んで、
グッと俺の体に密着させ、
耳元に顔を近づけて
「ほんとに?」
と囁くと、
身を捩って。
…朝から刺激強すぎだってば。
「にの、こっち向いてよ」
「ヤダ」
強引に頭をこっちに向けさせ、
唇を奪った。
「んっ、ンぅ…は」
唇が離れると
お互いを銀の糸が繋ぐ。
俺の唾液で濡れる唇を舐めとると
潤んだ目で見つめられる。
「朝からシちゃう?」
「…聞くなよ」
再び、にのの唇を
俺のそれでふさいだ。
…お互い様、だよね?
おわり