第26章 ネコ(AN)※
「なに、落ち込んでんの」
いつもなら、途切れることなく聞こえる
ゲームの操作音が止まってたから
気になって声をかけた。
多分、参ってるんだと思う。
そりゃあね。
あんなに、色々言われちゃあね…
『いや?べつに』
…口だけは元気なんだから。
ふと胡坐をかいているにのの下半身に目をやると
若干スウェットが盛り上がっていた。
「…お前ちょっとは懲りろよ」
『え?なに』
「なにじゃなくて、そこ、なんか
不自然なことになってるよ」
『え?…あ、
…
新しいオンナ探さないとって考えてたら、なんか(笑)』
もぞもぞ動いて、
反応しているそれを隠すように座り直すから、
後ろからそっと密着して抱きついた。
『んだよ、やめろや』
そういいながら、
後ろから見える耳は面白いくらい真っ赤で。
「ね、オンナノコとセックスする時は
ちゃんとそのちんこ使えてんの?」
耳元で囁くと
にのは
軽く身を捩って、ふぅ、と息を吐いた。
『あ、たりまえだろ
馬鹿にすんな』
「へぇ〜、
でもさ、そのオンナノコたちは
にのが、男に抱かれてオンナみたいに
喘いでヨガってるって知ったら
どう思うだろうね…
知った後も抱かれてくれるかな」
『っ、』
こんな言葉責めで、
完全に勃起させてるコイツが
オンナを抱いてるなんて
俺には到底想像できない…
天性の受け身だと思う、
「男にケツの穴掘られてるって知ったら
幻滅しちゃうかもね…
でも、
男にケツの穴弄られてる時のほうが
キモチイイんだよね?」
言いながら、
右手でにのの体を
お腹、胸、腕、背中を、通って
ゆっくりとお尻の近くまで
撫で回す。
首を振りながら
下を向いて必死に耐えてるから
「あれ?お前ちんこだけじゃなくて
オクチも使えないの?喋れねぇの?」
もう片方の手を、
にのの脇の下から入れて
内腿をゆっくりと撫でながら囁いた。
『あ、いばさっ…も、…ぁあ』
「なに?
ちゃんと言ってくれなきゃわかんない」
『えっ、』
「え、じゃねぇよ(笑)」
にのの体を愛撫する手を止めて
にのから離れて
リビングのソファに座り
タバコに火をつけた。
少し離れたところから
にのを見る。