第49章 何者?(AN)
急いで
相葉さんのマンションに行った。
インターホンを鳴らすと
何の応答もなく
ただ、鍵が開く音だけが響く。
エレベーターに乗って
相葉さんの部屋のドアの前まで行くと
再び、ボタンを押す。
…なんの応答もない。
ドアノブに手をかけると
ドアが開いた。
「…ただいま………」
玄関に入ると、
リビングから灯りと、
テレビの音が洩れていて。
リビングのドアを開けると
ソファに座って
煙草を吸う相葉さんの背中が見えた。
「…あいば、さん?」
「早かったじゃん」
「うん、巻いたから…」
「いつまでそんなとこ突っ立ってんの
こっち来れば?」
相葉さんが、
後ろを振り返って俺を見た。
カバンを置いて
相葉さんの隣に座る。
暫くして
灰皿に煙草を押し付けると、
突然俺の方を向いて
キスをしてきた。
「んぅ、んっぁ、」
煙草の香りが
鼻を抜ける。
唾液が絡まる音が
鼓膜を震わせる。
俺の肩に添えられていた手が
徐々に下に降りていって
服の上から
胸の尖りを擦られる。
「ぁあっ」
そのまま、
ズボンに手がかかり
下着ごと、一気に下ろされ
下半身が空気に晒された。
唇が離れる。
ソファに上半身を預けるような体勢にされ
相葉さんは俺の後ろに回った。
お尻を割られ
蕾に指が触れる。
「は、お前何もしてねぇの、」
相葉さんの体が
俺から離れた。
「だ、だって
急いで来たから…」
「家呼んだって事は、分かるじゃん。
何やるか。すぐ挿れられるようにしとけって
前も言ったよね?」
「…ごめんなさい」
中途半端に
ズボンを脱がされた状態で
相葉さんの方に向き直り
正座した。
俯くと
自分の、勃ちあがったソレが目に入る。
相葉さんとのキスで
もうイキそうなほどになっていて。
「めんどくせぇから口でいいや」
相葉さんは
自分のズボンと下着を脱ぎ捨て
ソファに座った。