第1章 本編
「もう、こっちもトロトロっス」
片手で乳房を、片手で今度は下の方をやわやわと刺激してくる。
もうすでに快感から、粘液が溢れ出して下着に染みをつけている。
「指、入れますよ」
下着をずらして、マスルールの大きくてゴツゴツした中指がずぷ、と侵入してくる。
少し抽送しながら、第一関節、第二関節、と入ってくるのがわかる。小さく喘ぎつつ、すべて体内に飲み込んだ。
全部入ったのを確認すると、蕩けた表情のこちらを一瞥して少しだけ笑みを浮かべながら、指で奥を何度も刺激してきた。
その刺激に耐えられず、自分の意思とは関係なく、あんあんと喘いでしまう。
マスルールは満足そうにしながらも、指の動きを止めることはない。
「こんなに締め付けてきて、きっと挿入したら気持ち良いんでしょうね?」
そう言うと、さっと自身も下着を脱ぎ、私の下着も剝ぎ取る。
「俺、今余裕ないんス。入れますよ」
再びベッドに押し倒されて、両足をがっちりと開かせられ、羞恥で顔が真っ赤になる。
大きく怒張したマスルール自身を、体の中心に当てがわれた。
「力を抜いて下さい」
体格通り、すごくすごく大きくて、入るのか不安になってしまう。
少しづつ少しづつ、腰を使いながら、奥までマスルール自身がぴったりと挿入された。
「名無しさんの中、すごっ…」
恍惚の表情でマスルールが喘いだ。
これ以上隙間がないくらいぴったりと膣内に挿入されている。
マスルールが腰を振って、奥を突いてくる。
ベッドに押し付けられて思わず、大声で嬌声をあげてしまう。
「ーーーっ!あっ、ひぁっ、あっ、ああッ!」
「…そんなに大きい声出したら、王宮中に聞こえますよ」
意地悪そうにそう言うと、私の口を大きな手で塞いだ。
くぐもった声が、マスルールの手の間から漏れ、ベッドはギシギシと音を立てた。
彼の額から、大粒の汗が落ちる。
「俺、もう我慢できないんで。中に出しますッ」
更に奥を何度も突かれて、快感で真っ白になる。
「あっ、だ、めッ」
「…っ、イクっ」
マスルールの呻きと共に、1番奥で熱いものがどくどくと吐き出されたのを感じた。