• テキストサイズ

【暗殺教室】たかが私、されど私。

第2章 憂鬱


穂乃花side

[あ、南風野さんだ。]

[私、あの子無理ー!]

[っていうか、あの子のこと好きな人なんているの?]

[やめて、ちょーうける!]



こんな言葉がクラス内で聞こえてくるのは日常茶飯事。

話しかけなくても、向こうが勝手に悪口を言う。

私のことをよく知らない人も、周りからの評判を聞いて悪口を言う。

私は、このクラスで独りぼっち。

ま、その方が楽でいいけど。

女子って何かと面倒。

周りに合わせて空気読んだり、相手によって態度変えたりして。

だから、正直男子と話すほうが断然、楽。

まあ、どうせ、男子とも話さないけどね。



ほんっとうに意味がわからない。

悪口を影でいうくらいなら、正直に言えばいい。

どうせ、そんなことあいつらには無理だろうけど。

まあ、いいか。

あんな奴らに私の価値を決める価値もないし。

あと、一年の辛抱だ。

あと、たった一年で良いんだから…。

自分の気持ちに蓋をして、

ただ、時がたつのをじっと待とう。


それに私は受験生。

勉学に集中すればいい。



私は、私。

それを認めてくれないなら、

私はこのクラスの全てをボイコットする。







そう、これこそ、

私から私が消えた瞬間
/ 38ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp